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山田哲人の登場曲別の成績を振り返る

コーチ陣一新!青木も帰ってきた!そして一瞬とはいえ首位にも立った!「今年は違うぞ」と我々を楽しませてくれたのもつかの間。気が付けば連敗連敗であっという間にBクラスである。

しかし罪なことにチームがアレでも山田の成績さえよければ幸せに生きられるのがヤクルトファン。自他ともに認める春先苦手人間の我らがMrトリプルスリーだが、今シーズンは春先からそこそこの成績を残して敗戦の傷をいやしてくれている。

その山田哲人だが今シーズンは打席に入る際の登場曲をなんと4曲も用意している。

サッカーと違い、すべてのプレーがデータに残り、成績に出るのが野球というスポーツ。「こりゃ登場曲ごとに打撃成績を出さないともったいない!」とデータを残し始めた次第。

 

成績をドーンと貼って終わり、では味気ないのでその前に山田の登場曲の変異を振り返りたい。

 

まずは何といってもSOUL'd OUT の『ALIVE』

1軍定着からずっと使っているので山田の登場曲と言ったらこれ!という人が多いと思う。

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同じく1軍定着時から2015年シーズン辺りまで使っていたのがAK-69の『THE RED MAGIC』

かっこいいうえにそこそこ長い間使っていたので「山田の登場曲と言ったら『ALIVE』じゃなくてこっち!」という人も少なくないと思う。残念ながら今シーズンはここまで使用していない。

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リーグ優勝、トリプルスリーとヤクルトのスターから日本球界のスターへとのし上がった2015年を経て、「GReeeeNが登場曲を作る」という話が出たのが2016年シーズン開始前。

そしてできたのが『遠くの空 指さすんだ』。PVにも出演している。

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僕は「専用の登場曲を作ってもらって打てなくなったら気まずいだろうな…」とか考えていたが、杞憂に終わるどころかなんと2年連続トリプルスリーを達成。すごい

 

しかし翌2017年シーズンは不振を極める。するとシーズン途中に球団スタッフが「登場曲を元に戻したらどうだ」とアドバイスし、登場曲を『ALIVE』に戻した試合でホームランを放つ。するとその試合以降は『THE RED MAGIC』も再び使い始め、3曲を併用するようになる。

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そして今シーズンは『遠くの空 指さすんだ』『ALIVE』の2曲に加えて、WANIMA の『ヒューマン』と

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Hi-Fi CAMP の『キズナ』を加えた4曲を打席ごとに使い分けている。

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1打席目が『遠くの空 指さすんだ』。2打席目が『ヒューマン』。3打席目が『ALIVE』で4打席目が『キズナ』という塩梅である。5打席目は流動的だが『ALIVE』が使われることが多い。

 

長々と振り返ったところでやっと登場曲ごとの成績を紹介したいと思う。

 

『遠くの空 指さすんだ』

.200(5-1) 0本 1打点 出塁率.400 OPS.700 四球5 安打内訳(三塁打1)

開幕から1番を任される試合が多い山田。相手投手を見てから打席に立ちたいタイプらしいのが関係してか、主に1打席目に流れるこの曲での安打は1本だけ。しかし四球を選んだ数は5と多い。

 

『ヒューマン』

.250(8-2) 0本 1打点 出塁率.333 OPS.733 四球2安打内訳(単打1・三塁打1)

主に2打席目に流れる『ヒューマン』では四球の数が減ったことで『遠くの空 指さすんだ』より出塁率がやや下がるが、三塁打がある分OPSでは上回る。

 

『ALIVE』

.375(8-3) 1本 1打点 出塁率.438 OPS1.021 四球4 安打内訳(単打1・二塁打1・本塁打1)

打率3割越え&OPS1越えと素晴らしい成績を残したのは長く登場曲に使ってきた『ALIVE』。

3打席目ともなるとスタミナの切れかけている先発投手orリリーフ投手と対戦の機会が増えるため成績が良いのだろうか。それとも登場曲効果なのか。

とりあえず『ALIVE』が流れた打席の山田には期待するべし。

 

キズナ

.167(6-1) 1本 2打点 出塁率.300 OPS.800 四球2 安打内訳(本塁打1)

1本しか安打は出ていないものの、その1本が本塁打のためOPSは4曲中2位で打点はトップの2打点を稼ぐ。4打席目だと勝ちパターンのリリーフと対戦する機会が多いので打率が伸びないのだろうか。チームが勝っている場面で山田に4打席目を回すことが増えれば(≒相手のビハインド要員ピッチャーと対戦する機会を増やす)成績もよくなっていきそうだ。

 

 

以上が4月の登場曲別の打撃成績である。

目につくのは四球の多さ。勝負を避けられてる面もあると思うが、山田の他にバレンティンしか強打者がいなかった昨シーズンと比べて今年は後ろを打つ打者も揃っているので得点につながるケースも多い。四球が多いので1本のヒットで打率が大きく上がりやすいという側面もある。

登場曲は基本的にホーム球場でしか流れないので神宮に好相性の山田であればすべての登場曲打率を3割に乗せることも難しくなさそう。

苦手な春は終わり、夏に近づく5月はどうなるのか。今から楽しみである(試合結果からは目をそらしつつ)

来月からは月別・通算と成績が出せるので登場曲ごとに成績がはっきりとしてくるかもしれない。

 

山田が打ったら試合に負けても実質勝利!という考え方で5月も乗り切るぞ!